さいじょうのいしづちさんのてんぐ
西条の石鎚山の天狗
国内
未確認生物
- どんな話か
- 石鎚山とその周辺は天狗の住まう領域とされ、梢に灯る火や山中での怪異が語られた。
- 細部
石鎚山は天狗の本拠と考えられており、麓の村では裏庭の高い松に夜ごと烏天狗が止まると言われた。大きなムクの木にも闇夜に天狗が羽を休めに来るとされ、その印として小さな灯が枝のあいだに光ると噂された。頂上一番乗りを目指して早朝に登った者が、子を肩に乗せた白装束の若い男とすれ違い、目を離した隙にその姿が消えていたという話も伝わる。山の神が人間の一番乗りを嫌い、配下の天狗に妨げさせるのだという。
丹原の西山興隆寺では毎月十八日と二十八日に天狗が出るといい、行いの正しくない者は谷へ投げ落とされると恐れられた。本堂で待った少年が、鳴動のさなかに動くなと制され、やがて天狗が帰ったと告げられて音がやんだ、という体験談も残る。
- 広まり方
- 1969年の『あしなか』に載る末広昌雄「伊予路の天狗噺」と、1985年の『伊予の民俗』所収の越智公子「松山市東野聞書」に記録がある。
- 地域
- 愛媛県西条市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ