さばえしのてんぐのやねふき
鯖江市の天狗の屋根葺き
国内
未確認生物
- どんな話か
- 天狗が太鼓を鳴らし、屋根葺きを一晩で仕上げ、夜道の武士と刀で渡り合ったという鯖江の言い伝え。
- 細部
村ではデンデコ太鼓と呼ばれる太鼓の音が聞こえることがあり、これは天狗が打ち鳴らして笑い騒いでいる音だと信じられていた。ある時、村人たちが屋根を葺き替える共同作業(ユイ)の段取りを話し合っていると、天狗が現れて「これは自分の仕事だから誰も見てはならぬ」と申し出た。言われたとおりにしていると夜のあいだじゅう凄まじい音が響き渡り、夜が明けてみればすべての屋根はすでに葺き終わっており、地面には藁を掃き清めた跡だけが残っていたという。
また別の話では、夜道を通りかかった一人の武士が天狗に呼び止められ、毎晩のように邪魔をするつもりかと刀を振るってきたため、やむなく斬り合いになった。結局武士が勝って天狗の刀を奪い取り、その刀は今でもその家の家宝として伝わっているという。
- 広まり方
- 1937年の『南越民俗』所収「狐狸妖怪談」、および1938年の同誌所収の新聞切抜き記事に記録がある。著者はいずれも不明。
- 地域
- 福井県鯖江市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ