おかやのぼうずいわのてんぐさらい
岡谷の坊主岩の天狗さらい
国内
未確認生物
- どんな話か
- 坊主岩に棲むといわれ、人をさらい、空を音立てて渡り、焼餅を運ぶ働きまで語られた。
- 細部
諏訪の山では天狗の話が数多く採られている。坊主岩の近くで草を刈っていた者は、鈴や半鐘の音、鶏の声を聞いて不安になり引き上げたが、持ち帰った草を馬は口にしなかったという。藤蔓を採りに入った者は白髪の老人に弁当を差し出した礼として金銀の混じった石をもらい、その半分を分けてやった知人は三日目に亡くなった。山仕事に出た者が三人四人とさらわれ、村を挙げて数日捜しても見つからず、やがて放心した顔つきで戻ってきたとも伝わる。
峠で草を刈る七、八人が空を裂く轟音を聞き、通り過ぎたあとで天狗だったと語り合った例もある。雨戸に石を投げつける何者かに焼餅ならよいのにと声をかけたところ焼餅が飛んできて、隣家では炙っていた餅が消えていたという話まである。
- 広まり方
- 1933年の『郷土研究』に載った有賀恭一「信濃諏訪の天狗」に五例が収められている。
- 地域
- 長野県岡谷市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ