てんぐ
天狗
国内
未確認生物
- どんな話か
- 獅子窟近くで消えた十七歳の子が天狗に諸国の名山を巡らされたと語り、僧庵に予言断りの貼り紙が出た。
- 細部
- 獅子窟を訪れた者が見た僧庵の門には、先々のことなど自分たちには分からないので尋ねられても答えられない、という趣旨の断り書きが掲げられていた。理由を尋ねると、数か月前に十七歳になる子供が忽然と姿を消し、親が捜し回っていたところ、八月の末になってひょっこり帰ってきたのだという。当人は、天狗に連れ去られて日本各地の名だたる山々を巡らされたのだと語った。この噂が広まると、僧庵が先々の事情まで知っているに違いないと考えた土地の者が押し寄せるようになり、やむなくあの断り書きを掲げるに至ったという。嘉永二年(一八四九)十月の出来事として書き残されている。
- 広まり方
- 1979年の『続日本随筆大成』所収、広瀬旭荘「九桂草堂随筆」に記録がある。
- 地域
- 兵庫県西宮市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ