ながのしのしろをまもるてんぐとやまぶし
長野市の城を守る天狗と山伏
国内
未確認生物
- どんな話か
- 松代城を火難から守る神として祀られた天狗の話と、戸隠で山伏に化けて現れた話が伝わる。
- 細部
- 松代の城が高坂弾正の居城であったころ、庭先に山伏が姿を見せ、自分は大和大峰の天狗であり、城内に祠を設けて祀れば火の災いを免れると告げた。そして楮の紙に自らの名を書き残して去ったという。城ではこれを鎮守として代々手厚く祀ったが、ある代に社地の木を伐り、山伏の筆跡を城中へ移したところ、祟りによって火事が起こり、さまざまな怪異が続いた。戸隠では、草刈りの者に道を尋ねた二人連れの山伏のうち、十七、八の美しい若者が転んだ拍子に足が真っ黒なのが見え、逃げ出すと人の立てぬ高みから見られている気配がして数日寝込んだという話も残る。俗信の調査でも山に天狗が出るとされている。
- 広まり方
- 1930年の『旅と伝説』所収の杉谷流翠「風神としての天狗」、1976年刊『日本随筆大成第三期』の佐藤成裕『中陵漫録』、1988年刊『長野県史 民俗編 北信地方』の俗信の項に見える。
- 地域
- 長野県長野市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ