てんぐ
天狗
国内
未確認生物
- どんな話か
- 山で人をさらい、時に命まで奪うとされた存在で、好物を供えると連れ去った者を返すとも語られる。
- 細部
中之郷と上丹生の境の山は天狗が出るとされ、1900年ごろ、そんなものがいるはずがないと言って出かけた者が戻らず、山中で亡くなっているのが見つかったという。次助集落では山講の日に中の谷へ行った人がさらわれて行方知れずとなり、やがて戻ったものの正気を失っていた。晩に棒をつかんで駆け出したきり消えた男の話では、玄関に草履が揃えて脱いであり、村人が提灯を手に返せと叫びながら捜し歩いた。
一週間たっても戻らないので親類が屋根の上にうどんを供えると、それは食べられており、男は消えた場所に同じ時刻に帰ってきた。別の男は二、三か月後にドンという音とともに戻り、敦賀のカナ山にいたと語ったという。平洞の松には天狗が住んだといい、天狗岩の名の由来になっている。
- 広まり方
- 1970年刊の東洋大学民俗研究会『余呉村の民俗―滋賀県伊香郡余呉村―』の口承文芸の章に五話がまとめられている。
- 地域
- 滋賀県長浜市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ