まつやましのさかなをうばうてんぐ
松山市の魚を奪う天狗
国内
未確認生物
- どんな話か
- 山道で正体を確かめようとした者に高熱をもたらし、海辺では漁の獲物を奪ったという。
- 細部
- 御幸寺山では、田植えのころの五月六日、夜半を過ぎて山道を歩いていると物音と気配がしたのち、大きな黒いものの上で白いものが翻る姿に出会うという。これが何であるか見極めようとした者は、腰の痛みと高い熱に七日七晩苦しんだ。古老によれば、かつてミキヂサンの頂へ登った豪族の子が天狗の怒りに触れて蹴り落とされており、その怨霊だという。三津浜の内海では、茂みに天狗が棲んで折々に悪戯をした。春先の暖かい大漁の晩、御嶽山の方角からちらちらと火の玉が近づいてきて、気づけば腰の魚籠の中は空になっており、大きな火の玉が岩礁の上でくるくると回っていたという。
- 広まり方
- 1976年の『伊予の民俗』所収、上森一義「私が聞いた妖怪」と、1968年の『みなみ』所収、内田洋「水津浜の天狗」に記録がある。
- 地域
- 愛媛県松山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ