てんぐ
天狗
国内
未確認生物
- どんな話か
- 山から響く太鼓や笛の音を天狗の仕業とし、山中での怪我も天狗の叱責と受け止めた。
- 細部
- 山の方角から太鼓の音が流れてくることがあり、これを天狗の太鼓叩きと呼んだ。耳を澄ませるとかえって聞こえなくなるという。鉦や太鼓が鳴るのは天狗が喜んでいるときで、逆に笛の音は恐ろしいものとされ、日の昇りきらない朝や空のどんよりした日、雨降りの日に吹くと言われた。天狗さんの木として恐れられた樅の大木で囃子が聞こえたという話もあり、夜に口笛を吹けば呼び寄せてしまうと戒められた。山で怪我をすれば天狗に叱られた証と考え、コトワリと称して祈祷を頼んだ。土山町の黒滝では炭焼きの最中、昼日中から太鼓が鳴りやまず、音のする方へ煙草の吸殻を投げたとたんぴたりと止んだため、天狗は煙草好きだと評判になった。
- 広まり方
- 1964年の『民俗採訪』所収、國學院大學民俗学研究会による滋賀県甲賀郡信楽町多羅尾の報告と、1979年の『民俗文化』所収、大溪元千代「近江のたばこ天狗」に記録がある。
- 地域
- 滋賀県甲賀市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ