こうふのてんぐとさかさやつがたけ
甲府の天狗と逆さ八ヶ岳
国内
未確認生物
- どんな話か
- 屋根に祀られ火伏せの神ともされる一方、山を跨いで地形を変え人をさらうともいう、甲府各地の天狗伝承。
- 細部
甲府市には天狗にまつわる話が数多く伝わっている。屋根葺きの仕事を終えた際にはお天狗さんを屋根の上に祀る風習があり、これは水の神であり火伏せの守り神であるためとも、屋根屋の先祖が猿田彦であることに由来するとも説明される。また一月二十一日に山へ入ると天狗に弓で射られるという禁忌もあった。地形にまつわる話としては、仏沢から米倉山を越えて八ヶ岳へと歩みを進めた天狗が、その山でつまずいてしまったという伝えがある。
このとき足からこぼれた仏沢の水が米倉山の頂に湧き出し、つまずいた拍子に八ヶ岳の頂上は割れてしまったといい、割れていなければ八ヶ岳は富士山よりも高い山になっていたはずだという壮大な話である。また、山をまたいだ天狗の足跡がそのまま窪みとなり、米倉山頂上の池になったとも語られている。さらに、オテンゴマツと呼ばれる山の神の松には天狗が棲んでおり人をさらうとされ、別の天狗松についても、その木の主が天狗であったと語られている。
- 広まり方
- 1954年刊『民俗採訪』、1970年刊『西郊民俗』、1984年刊『右左口の民俗―山梨県東八代郡中道町右左口地区―』の各調査に、6件とも記録がある。
- 地域
- 山梨県甲府市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ