かわきたのさばでふせぐてんぐさらい
川北の鯖で防ぐ天狗さらい
国内
未確認生物
- どんな話か
- 明治末に行方不明となった少年が天狗にさらわれていたと語った話と、鯖で天狗を防ぐ魔除けの風習。
- 細部
- 明治の末頃、サクという名の少年が突然姿を消す事件があった。心配した親が二晩にわたって「鯖食うたサク」と唱えながら村中を探し歩いたところ、少年は倉の中で眠っているところを発見された。目覚めた少年に事情を尋ねると、天狗にさらわれて欅の高い枝に座らされていたが、そこから下ろしてもらって帰ってきたのだと語ったという。この地域では家を建てる際の上棟式で、藁三束を結んだ糸枠を家の主柱に取り付け、その上に鯖を載せる風習もあった。天狗は鯖を苦手とするとされ、家に入り込まないようにする魔除けとして行われたものである。
- 広まり方
- 1972年の『昔話伝説研究』に掲載された、小倉学「加賀・能登の天狗伝説考」に記録がある。
- 地域
- 石川県川北町
- 年代
- 明治時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ