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金沢の天狗の神隠しのイメージ挿絵
この挿絵は当サイトが項目ごとに用意したイメージ画像です。写真や原典の図版ではありません。

かなざわのてんぐのかみかくし

金沢の天狗の神隠し

国内 未確認生物
どんな話か
金沢市内には、子供の神隠しや技の伝授、家への客人歓待など、天狗にまつわる話が数多く伝わる。
細部

金沢市内には天狗にまつわる話が数多く残る。かつて天狗松やツルマ谷という場所には天狗が棲むといわれ、八歳ほどの娘が神隠しに遭った際には、村人がこれらの地の名を呼びながら捜し歩いたところ大樋の田んぼの中で見つかった。娘自身は、蓑をまとった老人のあとについて歩いたことしか覚えていなかったという。ほかにも、六歳の男の子が天狗に捕らわれて行方知れずとなり、村はずれを流れる川で引き裂かれた姿となって見つかった例や、名物のあんころ餅屋のせがれが天狗にさらわれたのち、年に一度大勢の客を引き連れて帰ってきては家族総出でもてなしたという例も伝わる。

技を授かる話もあり、ある祖母が娘だった時分に出会った恐ろしい老爺は、若い頃に天狗の元へ連れていかれて灸の秘技を仕込まれたのだと語ったという。天狗は生の鯖を嫌うとされ、新築の家に巣を作られないよう棟木の下に鯖をぶら下げたり、子供が神隠しに遭ったときは鯖の名を大声で唱えながら捜索に出たりする風習もあった。このほか、武家屋敷の一本の楓の木に天狗が棲みついていたという話や、精肉店の天狗中田本店が天狗を商いの守り本尊として祭り、創業記念日や正月に祭典を営んでいる例のように、天狗を敬い祀る習わしも各所にみられる。

広まり方
1922年の『土の鈴』所収、山本鹿州「続天狗物語」のほか、1937年の『金沢民俗談話会報』所収、上田永吉「天狗と鯖」、1972年の『昔話伝説研究』所収、小倉学「加賀・能登の天狗伝説考」に記録がある。
地域
石川県金沢市
年代
江戸時代
検証状況
伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。

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