いまばりのてんぐいわとよみちのかいい
今治の天狗岩と夜道の怪異
国内
未確認生物
- どんな話か
- 岩から人を落とし、夜道を歩かせ、松や座敷にその名を残す存在として島々に語られる。
- 細部
- きのこを採りに入った女が岩の上で休んでいたところ、現れた天狗に突き落とされ、髪をすっかり失って坊主頭になった。その岩は以来天狗岩と呼ばれる。日向の鼻の松が上へ伸びず平らなのも、天狗がそこに陣取って見張っていたためだという。また畑を村共有として二十五年ごとに割り替えるナラシの慣行では、割り替え直後に再度の割り替えを願い出た者を天狗が憎み、横枕の岩で体を裂いて掛けたと語られる。宮浦と里浦の境の松のもとには金の盃が転がっていたといい、村長までが夜通し河原を歩かされた。伯方には天狗座敷や天狗宮の名も残る。
- 広まり方
- 1963年『あゆみ―富郷の民俗―』の岡田篤人「宗方」聞書き、1967年『民俗採訪』の國學院大學民俗学研究会の報告、1985年『伊予の民俗』の佐々木正興「伊予の妖怪変化」に見える。
- 地域
- 愛媛県今治市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ