いけだちょうのさかぐらにあらわれるてんぐ
池田町の酒蔵に現れる天狗
国内
未確認生物
- どんな話か
- 段の岳に棲むという天狗が、酒蔵に現れたり用水工事を妨げたり、山の木を守ったりしたという言い伝え。
- 細部
- 福井県池田町には、段の岳に棲むという天狗にまつわる話がいくつも伝わっている。ある酒造りの家に伝わる話では、夜になると天狗が提灯を灯して欅の木にとまり、蔵の中でピーという音を立てながら酒を飲んでいったという。その音を聞いた家長は、良い酒ができた証だと喜んで迎えたと伝わる。また、月ヶ瀬用水の工事の際には天狗が石を落として工事を邪魔したため、四国の金毘羅様に参拝したところ静まったといい、難工事のあとに突き出た岩は今も天狗岩と呼ばれている。さらに、東俣の段の岳に育つ木を切った者の家では火事が起きるとも言い伝えられており、山そのものが天狗の領域として畏れられてきた。
- 広まり方
- 1968年刊『福井旧上池田村の民俗―福井県今立郡池田町旧上池田村―』所収、東洋大学民俗研究会による「口承文芸」の章に3件が記録されている。
- 地域
- 福井県池田町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ