いいだのこさずけにおうじるてんぐ
飯田の子授けに応じる天狗
国内
未確認生物
- どんな話か
- グリンサマ、テンゴン、天伯とも呼ばれ、夜道を通り、人をさらい、子授けにも応える山の神格。
- 細部
- 深夜、鳴り物を賑やかに響かせながら通り過ぎる道があり、その主をグリンサマ、あるいはテンゴンと呼んだ。お松という女に心を寄せて毎晩通っていたが、月のさわりの折にも常のとおり応じられたことに激怒し、その体を裂いてしまったと語られる。一方で上郷の藤吉は連れ出されて四国を十二日で巡り、借りていた笠を返しに来たといい、旅に出て確かめたところ話は寸分違わなかったという。上村下栗の子安堂では子授けの願いをよく聞き入れる存在として祀られ、天伯とも呼ばれて、祀らなければ神楽が成り立たない恐ろしい神とされた。畏怖と恵みが同じ名の下に並ぶ。
- 広まり方
- 1934年の『旅と伝説』所収、尾島滿「信州遠山下栗雑記 天狗の通路」、1960年の『伊那』の「天狗の木」、1995年刊『静岡県史 別編Ⅰ 民俗文化史』の八木洋行による天狗の居場所の項に記録がある。
- 地域
- 長野県飯田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ