てんぐ
天狗
国内
未確認生物
- どんな話か
- 武甲山と笠山の天狗が山の高さを競い樋の水争いをした伝説と、八坂蔵坂でオテングサマが架けた橋に提灯が並び、法印が九字を切ると消え去ったという話が伝わる。
- 細部
- 東秩父村には天狗にまつわる話が伝わる。一つは、武甲山と笠山の天狗が互いの山の高さを競い合ったという話で、武甲山から笠山へ樋を渡して水を流すと水は笠山側へ流れてしまった。これに怒った笠山の天狗が、旅人の置き忘れた笠を拾って樋の下にはめ込んだところ、水は逆に武甲山へ向かって流れるようになったという。もう一つは、八坂蔵坂という坂道にまつわる話で、ここではオテングサマがたびたび橋を架けるとされていた。ある年の暮れ、法印がキリハギの仕事を終えて帰る途中、橋の欄干に提灯が連なって灯っているのを見つけた。法印がとっさに九字を切ると、提灯の明かりは一瞬でかき消え、あたりは急に寂しくなったという。
- 広まり方
- 1975年刊行の『秩父民俗』に田中正明が寄稿した「東秩父旧槻川村の民俗」(四)に記録されている。
- 地域
- 埼玉県東秩父村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ