ふくいのてんぐとこどものかみかくし
福井の天狗と子どもの神隠し
国内
未確認生物
- どんな話か
- 福井市には天狗にまつわる伝承が複数あり、屋根の怪異や子どもの神隠し、山仕事での魔よけの作法が語られている。
- 細部
福井市では天狗をめぐってさまざまな言い伝えが残る。夕暮れどきに屋根の上を見ると鼻の高い人影が立っていることがあるといい、そうした刻限には軒下を通らないようにと戒められた。この鼻の高い存在は地域によってマーサンとも呼ばれる。遊びに誘われて断った家では、屋根がどこかへ持ち去られたり、石が降ってきたりする災いに見舞われ、子どもが連れ去られないようにと頭にコシコキをかぶせる風習があったが、それを怠るとその場で命を落とすとまで恐れられた。
もし子どもが実際にさらわれてしまった場合には、足羽山の杉林のあたりを捜すのが常であったという。また、山でナタやカマを見失ったときには「鯖の骨はどこへ行ったか」ととなえて捜すと、鯖を嫌う天狗の力が働いてすぐに見つかると信じられていた。
- 広まり方
- 1937年の『南越民俗』所収「狐狸妖怪談」(江戸喜久治ほか)と、1984年の『福井県史 資料編15 民俗』所収、小林一男の記述に基づく。
- 地域
- 福井県福井市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ