あまのざこ
天逆毎
国内
未確認生物
- どんな話か
- 須佐之男命の吐いた息から生まれたとされる荒々しい女神・怪物。江戸期には天狗の祖ともされた。
- 細部
- 記紀に直接の記述はないが、後世の注釈書や俗信では、須佐之男命が体内にたまった猛気を吐き出した際に生まれた凶暴な神格として語られた。獣のような顔に高い鼻、長い耳、牙を備え、意のままにならないと荒れ狂い、前を後ろと言うなど物事を逆にする。力比べで神々を圧倒する荒魂の性質を持つとされた。『和漢三才図会』や『先代旧事本紀大成経』に記録され、江戸期には天狗や天邪鬼の祖、さらには天狗全体の始祖に位置づけられた。諦忍は『天狗名義考』(1754年)で日本の天狗の元祖と評し、鳥山石燕も『今昔画図続百鬼』(1779年)に描いたが、知切光歳はこの系譜づけに疑問を呈している。
- 広まり方
- 神道の秘伝書や国学者の著作を通じて伝わり、江戸時代の妖怪図鑑に取り込まれて広く知られるようになった。
- 地域
- 全国
- 年代
- 上代(記紀神話に由来する伝承)
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ