てながあしなが
手長足長
国内
未確認生物
- どんな話か
- 手長足長という悪鬼が関で通行人を捕らえ食ったとも、鳥海山から船を襲い神の怒りで飛島が生まれたともいう。
- 細部
遊佐町には、手長足長と呼ばれる悪鬼にまつわる言い伝えが複数残っている。ムヤモヤの関とも呼ばれるある関の跡は、邪心を抱いた者が立ち入ると煙のような霧に包まれて窒息死してしまうという恐ろしい場所だったが、かつてこの関には手長足長という悪鬼が住み、通りかかる旅人を捕らえて食っていたと伝えられている。関の近くにあるトヤトヤ杜という森の鳥が「ムヤ」と鳴けば無事に通り抜けられ、「モヤ」と鳴けば災難に遭うともいわれていた。
また別の話では、手長足長は鳥海山に棲む巨大な魔物として語られ、山の頂にいながら長い手足を伸ばして沖合の船をかき寄せ、乗っていた人々を喰らっていたという。この所業に天の神が怒り、鳥海山を噴火させたところ、吹き飛んだ頂の一部が海に落ちて島になったといい、これが飛島の由来なのだと伝えられている。
- 広まり方
- 1922年の『郷土趣味』所収、田中緑紅「奥羽土俗めぐり」、および1975年の『季刊民話』所収、大友義助・武田正「最上川物語」に記録がある。
- 地域
- 山形県遊佐町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ