てくらだ
手倉田
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 質草の着物を返さなかった高利貸し弾三郎が、死んだ女の腕に顔を撫でられて気絶し、家が滅んだという地名由来。
- 細部
- 貧しい者を相手に高利貸しをして富を築いた弾三郎という男がいた。あるとき、貧しい家の女房が着物を質に入れて金を借り、しばらくして返しに訪れる。ところが弾三郎は期限が過ぎていることを理由に、着物を渡そうとしなかった。母の形見なのだと泣いて頼み込んでも聞き入れられず、女はほどなくして病で亡くなってしまう。翌年、弾三郎が蔵を開けて質草の虫干しをしていると、その着物の袖から瘦せた女の腕が伸びてきて弾三郎の顔を撫で、彼はそのまま気を失ってしまった。弾三郎自身もそのまま病に倒れて死に、家の者も次々と死に絶えてしまい、屋敷のあった場所はやがて田となって、手倉田と呼ばれるようになったという。
- 広まり方
- 『宮城縣史 民俗3』(1956年)の伝説・屋敷城館の部に記録されている。
- 地域
- 宮城県名取市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ