てんぐのて
天狗の手
国内
未確認生物
- どんな話か
- 手柄を立て油断するようになった岩間半左衛門が便所で毛の生えた天狗の手に急所をつかまれ、戒められて心を入れ替えたという。
- 細部
- 剣の腕を上げて手柄を重ねるうちに、岩間半左衛門はいつしか油断するようになっていた。ある日、刀を刀掛けにかけたまま無防備に便所へ入ったところ、便所の中から毛の生えた手がぬっと伸びてきて、大事なところをがっちりとつかまれてしまう。驚いた半左衛門がよくよく見ると、それは剣術を授けてくれた天狗の手であった。日頃どれほど注意を払っていても、こうした無防備な瞬間に隙が生まれることを、天狗はあえて直接手を出すことで戒めたのである。この一件をきっかけに半左衛門は改めて気を引き締め、以後は片時も油断しないよう心を入れ替えたと伝えられている。
- 広まり方
- 『季刊民話』1975年掲載、民話と文学の会「民話の語り手」に記録がある。
- 地域
- 新潟県佐渡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ