たんすにすがったおんなのたたり
箪笥にすがった女の祟り
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 見殺しにされた女の祟りで、居合わせた十二人の男の家がすべて絶えたという1885年の言い伝え。
- 細部
1885年のこととして伝わる話である。高田市矢の浦に嵐で舟が漂着した際、川から箪笥にすがって流れてきた女が助けを求めた。しかし舟に乗っていた十二人の男たちは箪笥だけを取り上げ、女を見殺しにしてしまう。その祟りによって、十二人のうち十一人までもが村を離れて放浪する羽目になった。村に残った一人の男も、妻が不治の病にかかって神経衰弱に陥り、やがて夫婦そろって海に身を投げてしまう。
親戚が葬式を出したのちイタコに尋ねると、箪笥にすがった女の一部始終を語ったうえで、その家には嫁入り衣装のオカイドリが眠っているはずだと言い添えた。果たして探し出すと本当にオカイドリが見つかったので、親戚の者はそれを寺に納めたという。結局、十二人の男の家はすべて絶えてしまった。
- 広まり方
- 1965年の『民俗採訪』所収、國學院大學民俗学研究会「岩手県気仙沼郡三陸村越喜来」に記録がある。
- 地域
- 岩手県大船渡市
- 年代
- 明治
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ