たたり
祟
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 延宝2年、津島・戸辺両社の御葭にまつわり幕を貸さなかった手代や、止められても見物した者が高熱に苦しみ死んだという祟り譚。
- 細部
- 延宝二年のことである。津島神社と戸辺神社の両社が祭りで川に流す御葭が熱田の地に流れ着いたことがあり、これは縁起のよい出来事だからと、幕を新しく新調した家へ借りに行った者がいた。ところがその幕を持っていた家の手代二人はこれを貸そうとしなかった。すると同じ夜のうちに手代二人は高熱を出して正気を失い、「私の神の力を思い知らせてやる」などと口々に罵りながら苦しみ、五、六日のうちに命を落としてしまったという。また別の話では、荒神様にまつわるものだから見に行ってはいけないと止められたにもかかわらず、津島・戸辺両社が流した御葭をわざわざ見物に行った者たちがいた。すると急に体に寒気を覚え、足が動かなくなってしまう。やっとのことで家にたどり着いたものの、ひどい高熱に見舞われ、そのうちの一人は六日後に亡くなり、もう一人はいったんは持ち直したものの、一年後にやはり亡くなってしまったと伝えられている。
- 広まり方
- 1974年刊の『日本随筆大成』第2期に収められた神谷養勇軒「新著聞集」に、これらの話がまとめて記録されている。
- 地域
- 愛知県名古屋市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ