ちょうみょうじのたたり
長明寺の祟り
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 息子に証文を盗ませ訴訟に敗れて恥じた長明寺の僧が死して祟ると言い残し、三十三回忌後に一族が皆死んだという。
- 細部
- 奥州菊田郡下河村の江尻惣右衛門は、息子の平四郎を羽黒権現の社僧長明寺へ預けていたが、長明寺に借りていた金の証文を平四郎に盗ませてしまう。守護の前で行われた訴訟では証文がないために長明寺側が敗れ、長明寺は損をしたばかりか面目を失ったことを恥じて、死して祟ると言い残して亡くなった。その三十三回忌が過ぎた頃、惣右衛門の子である当代の惣右衛門が体調を崩し、当時の長明寺に祈祷を頼んだところ、先代の長明寺が神子に乗り移って一族すべてを殺すと告げ、祈祷をした僧もろとも一族全員が死んでしまったという。泉町にはまた、磐城判官正氏が住んでいたとされる判官屋敷の跡地を耕作すると祟りがあるという別の話も伝わる。
- 広まり方
- 1974年刊『日本随筆大成第二期』所収、神谷養勇軒の『新著聞集』に記録がある。
- 地域
- 福島県いわき市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ