たしろがたのぬし
田代潟の主
国内
未確認生物
- どんな話か
- 森岳温泉に容姿の悪い下女がおり、毎夜湧き井戸を鏡代わりにして田代潟へ通ううち、ついにその潟へ身を投げて主になったという。
- 細部
- 森岳温泉には、あまり器量に恵まれなかった一人の下女が働いていたという。この下女は毎晩、宿にある湧き井戸の水面を鏡の代わりに使いながら身支度を整え、そこから田代潟まで通っては、夜が明ける頃になると宿へ戻ってくるということを繰り返していた。そうした夜歩きをどれほど続けていたかは定かでないが、ある時この下女はついに田代潟へ身を投げてしまい、そのまま潟の主になったのだと伝えられている。器量の悪さを気に病んでいたとも取れる下女の孤独な夜の習慣が、最後には水の主への変身という形で結末を迎える話である。
- 広まり方
- 『民俗採訪』1969年掲載の國學院大學民俗学研究会による秋田県山本郡二ツ井町旧響村の調査報告に記録がある。
- 地域
- 秋田県能代市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ