たぬきたいじ
狸退治
国内
未確認生物
- どんな話か
- この地方を悩ませていた数々の怪異は、豪胆な四郎八が三つ目の怪物を取り押さえて古狸と判明したのを境に絶えたという。
- 細部
- この地方では夜更けになると、小川のあたりで小豆をとぐような音が聞こえたり、藁を打つ音が響いたり、どこからともなく松明の火がともったり、花嫁姿の女がふらりと現れたりと、さまざまな怪異が相次いでいた。中でも人をよく脅かしていたのが三つ目の怪物で、夜道を行く者はたびたびこれに出くわして肝を冷やしていたという。ところがある夜、四郎八という豪胆で力自慢の男がこの三つ目の怪物と取っ組み合いになり、ついに押さえ込んでその正体を確かめてみると、長い年月を経た古狸にすぎなかった。この一件のあと、小豆をとぐ音も藁打ちの音も松明の火も花嫁の幻も、この地方ではぱたりと起こらなくなったと伝えられている。
- 広まり方
- 1956年刊『宮城縣史 民俗3』の妖怪変化・幽霊の事例篇に記録がある。
- 地域
- 宮城県角田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ