たぬきがつく
狸がつく
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 鰯を買って峠を越える途中、頭がぼんやりし荷物を突き上げられたが、狸憑きと察して差し上げて歩くと収まったという。
- 細部
- 鰯を買い求めて家路を急いでいた者が、峠道にさしかかったところで急に頭がぼんやりとして様子がおかしくなってしまう。それと同時に、背負っていた荷物を下から何かに突き上げられるような感触が続いた。とっさに狸が憑いたのだろうと思い当たり、荷物を頭より高く差し上げるようにして歩き続けたところ、やがて見晴らしの良い広い道に出た途端、それまでの異変は嘘のようにおさまり何事もなくなったという。峠という境界的な場所で起こる狸憑きの典型例といえる。
- 広まり方
- 1981年の『日本民俗学』に岩田英彬が寄せた「狸―小神としての存在―」に記されている。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ