たぬき
狸
国内
未確認生物
- どんな話か
- つるぎ町の狸は花嫁行列を装って提灯の音を立てたり、友の名を真似て呼んだり、木を倒す音を立てたりして人を化かすという。
- 細部
- つるぎ町に伝わる狸の話である。嫁入りの行列が来るのを待っていても、いつまで経ってもやって来ないことがある。そうしていると、代わりに狸が提灯に火をともし、ごどごどと音を立てながらやって来るのだという。また別の話では、父親のもとへよく遊びに来るこまはんという友人がいた。ある夜も遊びに来るだろうと明かりを持って迎えに出て待っていたが、いつまでも姿を見せない。それでも、こまはんの名を呼ぶ声だけがあたりから聞こえてくることがあり、これは狸が誰かの呼んだ名前を覚えていて真似ているのだという。さらに、昼間に木をバリバリドサーンと倒すような音がして行ってみても、そこには何もないということがあり、これもまた狸の仕業だとされている。
- 広まり方
- 1987年の『四国民俗』所収、石崎敬子「一宇村の昔話と村話」に記録がある。
- 地域
- 徳島県つるぎ町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ