とおかまちのたぬきのかいおんとがけおち
十日町の狸の怪音と崖落ち
国内
未確認生物
- どんな話か
- 坂の橋で水音や提灯の点滅が見え、崖から突き落とされることもあったという狸の仕業の言い伝え。
- 細部
- 話者の生家近くの坂道を下りきったところに架かる橋のあたりでは、水遊びをするような音や小豆を研ぐような物音、坂道を引き返して上っていくような足音が聞こえたり、提灯とおぼしき灯りがふっと点いては消えるのが見えたりしたという。いずれも狸の仕業とされている。托鉢からの帰りだった法印様は、林の中から呼びかける声を耳にして振り向いたが誰の姿もなく、なおも呼ばれて声のするほうへ足を進めると、崖から突き落とされてしまったといい、これもまた狸の仕業と伝わる。冬の雪の夜には狸が人をたぶらかして道に迷わせることがあるとされ、もし迷わされたときはその場にとどまって心経を唱えるとよいという対処法まで語られている。
- 広まり方
- 1985年刊『奴奈川の民俗―新潟県東頚城郡松代町奴奈川地区―』(東洋大学民俗研究会)の口承文芸の章に、3件の記録が残る。
- 地域
- 新潟県十日町市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ