ぶんぶくちゃがまのたぬき
分福茶釜の狸
国内
未確認生物
- どんな話か
- 茂林寺の茶釜番に化けていた老狸が正体を見られたのち、恩返しをして最期を遂げたと伝わる。
- 細部
- 館林市の茂林寺には狸にまつわる話が伝わる。ある老狸が僧の姿に身をやつして茶釜番の役を務めながらこの寺で暮らしていたが、ある晩ぐっすりと寝入っている隙に尻尾がはみ出てしまい、とうとう正体を見破られてしまった。本来の姿を見られてしまった以上は寺に留まれないと悟った狸は、最後に恩返しとして釈迦来迎の姿を見せてから息を引き取ったという。和尚は哀れに思って墓を作ってやり、茶釜の蓋を目印として供えた。また別の言い伝えでは、四百年ほど前に狸が化けたこの茶釜をめぐって小僧たちとの間で一騒動があり、寺から払い下げられた釜は古物商の間を転々とした末、見世物興行に使われて大当たりを取った。その興行主は前世で積んだ善行のおかげと考え、財を成した礼にと茶釜を茂林寺へ納め直したと語り継がれている。
- 広まり方
- 1918年刊『郷土趣味』所収「茂林寺異聞」と1935年刊『旅と伝説』所収、岩崎保重「群馬県の伝説による玩具」に記録がある。
- 地域
- 群馬県館林市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ