しずおかしのたぬきおしょうといぬ
静岡市の狸和尚と犬
国内
未確認生物
- どんな話か
- 静岡市には正体を見破られ犬に殺された狸和尚の話が各地に伝わり、西島や下島の家には狸が書いたという掛字や掛軸が残っている。
- 細部
静岡市には、正体を見破られた狸が犬に殺されたという狸和尚の話がいくつも語り継がれている。市内西島のある家には狸の和尚が書き残したという掛字が伝わり、下島の長田家にも「千里」と記された狸の和尚の掛字が残っているという。名主の家を訪れた鎌倉建長寺の僧は犬を嫌って食事のときに人を近づけず、安倍川で犬に吠えられて徳願寺へ逃げ込んだが、その姿はいつしか狸に変わっていたと伝わる。
研屋町と弥勒町の宿には二人の供を連れた旅の僧が来て、灸の腕前で評判を呼んだが、安倍川で犬に食い殺されると狸の正体を現し、その狸が死んだ途端、灸で治ったはずの病がぶり返したという。松野の松原寺には寄付金集めの僧が訪れ、江戸へ向かう道中で犬に食い殺されて狸の正体を現し、また庄屋の家に来た「下のち」という僧は一里山で一物の犬に噛み殺されて狸に変わり、その姿を描いた掛軸が今も残っているという。
- 広まり方
- 1931年の『郷土研究』誌掲載、鈴木重光「狸和尚のこと」、および1989年刊『静岡県史 資料編23 民俗1』所収、大嶋善孝「狸和尚」に記録がある。
- 地域
- 静岡県静岡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ