たぬき
狸
国内
未確認生物
- どんな話か
- 広瀬家の大松の下では嫁入りした女狸を守る男狸が化かし、隣家の老人は白い狸に足まがりされて難儀したという。
- 細部
- 香川県さぬき市寒川町に伝わる話である。広瀬という家の大松の下を夜に通ると、狸に化かされるという。かつて山中の権現さんに住んでいた正さんという名の女狸が、この大松に住む狸のもとへ嫁入りしたのだといい、以来、人がこの下を通りかかると、嫁入りした狸を奪いに来たのだと勘違いした男の狸が、通行人を化かすのだと伝えられている。また、広瀬家の東隣に住んでいた老人が、田石の神様に参った帰りに日が暮れてしまったときのことである。ふと見ると一間ほど先に白い狸がいた。この狸は足まがりといって、人の足元にまとわりついて離れず、なかなか前へ進ませない。老人が思い切って足で蹴りつけると、狸は「キャッ」と鳴いて姿を消し、ようやく家にたどり着いたのは夜の十二時であったという。
- 広まり方
- 1943年の『ひだびと』所収、三木春露「讃岐郷土異聞(一)」に記録がある。
- 地域
- 香川県さぬき市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ