さくのかねをかすたぬき
佐久の金を貸す狸
国内
未確認生物
- どんな話か
- 岩村田あたりに人の姿で金を貸す狸がおり、隠居どのと呼ばれて百姓家に住んでいたという。
- 細部
- 岩村田の界隈には、人に化けて金を融通する狸がいると言われ、ある百姓の家に隠居のような格好で住みついていた。人々はこれを隠居どのと呼んで扱った。囲炉裏を囲んで話をする際には守るべき決まりがあり、狸が人に化けるといった類の話題は厳に慎まねばならない。うっかり口にすれば大いに腹を立てるという。また借りた金の返済期限さえ守るなら、いつでも快く貸してくれたと伝えられる。異類でありながら金融という人の営みに加わっている点が変わっている。
- 広まり方
- 1981年刊の『続日本随筆大成』に収める鼠渓の『寐ものがたり』に見える。
- 地域
- 長野県佐久市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ