さどのすなまきたぬきとだんざぶろう
佐渡の砂撒き狸と弾三郎
国内
未確認生物
- どんな話か
- 正法寺裏の道に砂を撒く狸や、二ツ岩に棲み金を貸したという古狸弾三郎など、佐渡に伝わる狸の話。
- 細部
正法寺の裏手の道には砂撒き狸が棲むといわれる。かつて順徳院天皇がこの地を行幸した際、道がぬかるんで難儀したことを聞いた狸が、それ以来夜になるたびこの道へ砂を撒くようになったのだという。また、佐渡国の二ツ岩には弾三郎という霊力の強い古狸が棲んでおり、かつては困った人々に金を貸していたが、返さない者が増えたためやめてしまったと伝わる。ある時、医師の伯仙が病人を治療した礼として大金を渡されそうになったが受け取らず、相手が実は弾三郎であり、兵火や洪水で埋もれた金を貧者のために拾い集めたものだと明かされても、なお受け取らなかったという。
翌日、礼として一振りの短刀が置かれていた。寺泊や出雲崎の海辺からは、晴れた日の夕方に佐渡の二ツ山あたりに楼閣や渡殿、石垣のように見える青黒い気が立つことがあり、これも弾三郎の仕業とされている。
- 広まり方
- 『郷土研究』1916年掲載、茅原鐵蔵の記録と、『日本随筆大成 第二期』1975年収録、滝沢馬琴『燕石雑志』による。
- 地域
- 新潟県佐渡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ