たぬき
狸
国内
未確認生物
- どんな話か
- 神木に棲んで腹鼓を打った獣を偲ぶ面が祭礼の曳山となり、寺では問答に負けて逃げたとも語る。
- 細部
- 社の境内に立つ椎の巨木は神木として敬われ、そこへ住み着いた獣が腹鼓を鳴らして神を慰めていたが、やがて老いて命を終えた。それを惜しんだ町内の塩屋治兵衛は慶長年間、獣をかたどった木の面をかぶって祭礼に加わり、御幣を振って神慰めの役を務めた。のちに町内で相談して屋台も仕立てられ、治兵衛が年老いてからはからくり仕掛けの人形が面の役を継いだ。これが曳山の由来だという。別の寺では、無理に泊まり込んだ六部が丑の刻に天井いっぱいの目玉で睨まれたが、正体を見抜いて言葉の言い合いを挑むと、相手は返せなくなって裏山へ逃げ去ったとも語られる。
- 広まり方
- 1977年の『民俗文化』所収、菅沼晃次郎「近江の祭礼と芸能(12)」と、1981年の同誌に田村博が寄せた「信楽狸の発生と流行2」に記録がある。
- 地域
- 滋賀県大津市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ