にいはまのかわわたりをまどわすたぬき
新居浜の川渡りを惑わす狸
国内
未確認生物
- どんな話か
- 川を渡れなくさせて土産を消し、子供を数日も連れ回したとされる新居浜の狸の話。
- 細部
- 中学からの帰り道、親戚の家でもらったご馳走を提げて国領川の河原にさしかかった者が、狸に化かされた。一度渡ればよいはずの川に何度も行き当たり、疲れて座り込んだところで狸の仕業と気づき、狸め出てこいと叫んだ。すると向こうから灯りが近づき、組みついてみれば家の男衆であった。ようやく家に着いて包みを置き足を洗っているうちに、中身は消えていたという。もう一例では、いなくなった生徒が四日目に見つかり、正気に戻ったときには手の爪がすべて剥がれていて、蟹を食べていたと語ったという。これも狸に連れ回されたのだろうと考えられている。
- 広まり方
- 1985年の『伊予の民俗』所収、越智公子「松山市東野聞書」と、同年の『土佐民俗』所収、津野幸右「異常を経験した人たちの譚」に記録がある。
- 地域
- 愛媛県新居浜市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ