にいがたしのとっくりもちのたぬき
新潟市の徳利持ちの狸
国内
未確認生物
- どんな話か
- 佐渡おけさの歌詞に登場する徳利持ちの狸と、新発田の黒山で人の名を呼んで狸をおびき出し狸汁にした話。
- 細部
民謡の佐渡おけさには、徳利を持って酒を買いに行くわけにもいかないという意味の歌詞があり、そこに狸が登場することからも、この地方で狸が人になじみ深い生き物として親しまれてきたことがうかがえる。一方で新発田の黒山という場所には実際に狸が出るとされ、これを捕らえようとする際には、山の中にいながら家にいることが分かっている人物の名前をわざと呼んで狸をおびき寄せる方法が取られたという。
おびき出された狸は人の背に負われて連れ帰られ、ニカワで固められたうえで鉄砲で撃たれて仕留められ、最後は狸汁にされた。大勢で分けて食べようとした際には、味見をした一人が急に腹が痛くなってきたと嘘をついて辞退し、残った数人だけで存分に食べたという小話まで添えられている。
- 広まり方
- 『民俗文化』1981年掲載、田村博「信楽狸の発生と流行3」のほか、『常民』1983年掲載、中央大学民俗研究会の調査報告書に記録がある。
- 地域
- 新潟県新潟市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ