みなみいずちょうのひとをまよわせるたぬき
南伊豆町の人を迷わせる狸
国内
未確認生物
- どんな話か
- 妻良と子浦を結ぶ坂に棲む狸は、魚を奪い人を化かして道に迷わせるなど数々の悪さをしたという話。
- 細部
- 南伊豆町には「妻良の七坂・子浦の八坂、会いに来たもの帰さるか」と唱えられる狸のくぼと呼ばれる場所があり、ここに棲む狸にまつわる話が数多く伝わっている。魚を籠に入れて背負って通ると、いつの間にか狸に食べられてしまうという。化かされると、のぼりがたくさん立って見えたり、火の玉が現れたりするが、大きな声を出すとそれらはたちまち消えるとされる。狸は女の人や地蔵に姿を変えて人を化かすこともあり、縁側に置いた食べ物がいつの間にかなくなっていたり、子浦から来た旅の者が、いつの間にか道筋を見失ってさまよわされたりしたという話も語られている。このほか、庄屋の家に韮山様という殿様が訪れ、食事の際に人を寄せ付けなかったが、その正体は狸だったという話も伝わっている。
- 広まり方
- 1975年刊『越後のむらと伊豆のむらと』所収、東京学芸大学民俗学研究会「信仰」、および1989年刊『静岡県史 資料編23 民俗1』所収、大嶋善孝「狸和尚」に記録がある。
- 地域
- 静岡県南伊豆町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ