たぬき
狸
国内
未確認生物
- どんな話か
- 花折の岸で女に化けて座り込んだり、ヒウチカドで通行人を闇に閉じ込めたりする、三木町の狸の悪戯。
- 細部
- 三木町には、狸にまつわる話がいくつも伝わっている。花折の川岸では、白い足袋を履いた女性が黙って座り込んでいたことがあり、通りかかった者が「帰らないのですか」と二度声をかけても返事がなかった。不審に思ってハマ下駄で足を踏みつけると、キャッと悲鳴を上げてその姿はかき消えてしまったといい、これは狸の仕業だとされた。また、ツガから不動さんへ向かう曲がり角、通称ヒウチカドでは、狸によく化かされると恐れられていた。炭焼きの帰りにこの道を通った者が、月の出ている晩だというのに突然あたりが真っ暗になり、仕方なく四つん這いになって両手で道の両側の草をつかみながら土橋を渡り切ると、元の明るい月夜に戻ったという。渡り終えた直後には笑い声が聞こえたといい、アオニュウドと呼ばれる狸の仕業とされている。
- 広まり方
- 2002年の『香川の民俗』所収、水野一典「三木町南部の聞書」に記録がある。
- 地域
- 香川県三木町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ