まつやましのたぬきのみちまよいとやまのひ
松山市の狸の道迷いと山の灯
国内
未確認生物
- どんな話か
- 伊台では、夜道で人を迷わせたり山に無数の灯をともしたりする悪戯を狸の仕業として語り伝えた。
- 細部
- 雨が落ちてきた晩、干した稲わらを片づけに向かう老人を追いかけた者が、いくら足を速めても背中に追いつけず、我に返ると見覚えのない谷筋に立っていた。慌てて田へ引き返すと当の老人はとうに作業を終えており、狸に道を狂わされたのだと語られた。別の晩には、小雨の中を塩見あたりで歩いていた者が、黒岩の稜線に百ほどの明かりが並ぶのを見た。灯明の鼻と呼ぶ場所の火だろうかと話しながら眺めるうち三分ほどで消え、狸の悪ふざけかと言い合って帰る道すがら、同じ光がふたたび山肌に並んだという。
- 広まり方
- 1974年の『あゆみ』所収、三好清敏・西崎伸承「ふるさとの民話―松山市伊台の民話―」に二話が記録されている。
- 地域
- 愛媛県松山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ