たぬき
狸
国内
未確認生物
- どんな話か
- 丸亀各地には人を化かす狸の話が数多く伝わり、若い娘に化ける例や、殺された仔狸の仕返しで寺が焼かれた話まで残る。
- 細部
- 丸亀市には狸にまつわる話が数多く残されている。通町では雨の晩になると狸が十七、八歳ほどの美しい娘に化けて男を誘惑し、良い気分にさせて手を引かせたあげく、明るい場所に出てみると木片や竹を握らされていたことに気づくという。葭町では正玄寺のえんじの木や会所の松の木に夜な夜な茶袋が下がるという噂があり、これも狐や狸の仕業だと囁かれていた。瓦町に伝わる話はより痛ましく、寺の小僧が遊んでいた仔狸に熱湯をかけて死なせてしまったところ、悲しんだ親狸が京極家の家来筋である西脇氏の屋敷に住む狸に相談し、「焼いてしまえ」と入れ知恵されて、結果として寺が放火され焼け落ちたのだという。飯山町では用水路のあたりに子供の姿をしたものが夜な夜な現れ、「お父はん殺すわ、お母はん殺すわ」と泣き叫ぶ話が伝わり、これもまた狸の仕業だとされている。
- 広まり方
- 1931年から1983年にかけての『郷土研究』『四国民俗』各誌に立花正一・水野一典がそれぞれ記録している。
- 地域
- 香川県丸亀市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ