くまののたぬきにばかされるしっそう
熊野の狸に化かされる失踪
国内
未確認生物
- どんな話か
- 狸に化かされ長期間行方不明になったり、姿は見えても声を出せなくなったりする体験談が複数残る。
- 細部
- ある男性が狸のせいで丸一週間も家に帰れなくなり、青年団が鉦や太鼓を鳴らして捜し回ったが見つからず、後にひょっこり現れたときにはなぜかコンピラ様の大きなお札を背負っていたという。別の例では、狸に連れて行かれた人が知人の目の前を通り過ぎながらも挨拶ひとつできず、声を出すこともできなかったと語られる。ほかにも、鉄砲の名人が行灯の火で機を織る女の化物を撃ち、実は狸が目玉を行灯に見立てて化けていたと判明した話や、山仕事中に妻が病気の子の知らせを持ってきたので急ぎ帰宅したところ何も起きていなかった、大台ケ原で狸に化かされ犬まで惑わされたという話が伝わる。
- 広まり方
- 國學院大學民俗学研究会・中央大学民俗研究会・南山大学文化人類学研究会が1960年代から1979年にかけて熊野市各地で行った調査に記録がある。
- 地域
- 三重県熊野市
- 年代
- 昭和初期
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ