てんじょううらのかくたぬき
天井裏の書く狸
国内
未確認生物
- どんな話か
- 家の天井裏に住みついた狸が、紙と筆を用意すると勝手に文字を書いたり幻影を見せたりしたと伝わる。
- 細部
- 文化年間の頃、ある家の天井の上に狸が住みついており、髪と筆を供えておくと紙と筆がひとりでに天井へ上がっていき、文字が書かれて戻ってきたという。別の伝えでは、藤堂家に仕える者の屋敷にいた狸が「田ぬき百八歳」のような自らの年齢を記した文字を毎年書き換えていたともいい、主人が来客に何か面白いことをしろと頼むと市の幻影を見せたとも語られる。器物や道具ではなく獣そのものが芸をなす怪異譚。
- 広まり方
- 1973年刊『日本随筆大成 第二期』所収、滝沢馬琴『兎園小説』に記された二つの逸話をもとにする。
- 地域
- 千葉県神崎町
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ