いなのおうちのあらしばかし
伊那の尾打ちの嵐化かし
国内
未確認生物
- どんな話か
- 尾を打ちつけて木を伐る音や嵐の気配を作り出し、人を惑わせたと語られる伊那の獣。
- 細部
- 毎朝のように大木へ鋸を入れるような響きが聞こえ、雨戸の節穴からうかがった家人は、獣が尻尾を使って音を出しているのを見たという。倒木の轟きも同じ細工だと語られた。御領林の小屋で夜を明かした者は、晴れた空の下で急な風雨に見舞われ、外へ出ると何事もなく、悪態をつくたび同じ目に遭ったともいう。寺の大木が倒れる響きを両親だけが聞き、他の家族には何も聞こえなかった夜も、囲炉裏際まで来た獣が柱や床を叩いた仕業とされた。相手にせず寝てしまえば、張り合いを失って立ち去るとも語られている。
- 広まり方
- 1989年刊の『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』の口頭伝承編、むじな・たぬきの話に収められた世間話による。
- 地域
- 長野県伊那市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ