ほくとのやまのくさかりおととばけだぬき
北杜の山の草刈り音と化け狸
国内
未確認生物
- どんな話か
- 山でカルシキの音に化かされた親子の話と、建長寺の狸が坊さんに化けて柳沢を訪ねたという話。
- 細部
白州町には、親子で山へ若葉を取りに出かけた際の話が伝わっている。一度山を下りてから再び入ると、まだ誰かがカルシキで草を刈るような音がしていたので、子どもが父親を呼んでみたが返事がなく、音のするほうへ向かってもいつまで経ってもたどり着けなかった。子どもがなかなか戻ってこないので大人たちが探しに出て、ようやく見つけたのだという。武川村の柳沢には、鎌倉の建長寺にいた狸が坊さんに化けて駕籠に乗ってやってきたという話が伝わる。
食事をふるまった家では決して覗かないようにと念を押されていたが、こっそり様子をうかがうと、狸の姿になって膳をひっくり返しながら食べていたという。また別の家には狸が絵を描いて残していったともいい、話者が若いころにその絵を見せてもらったところ、言われてみれば狸に見えなくもないという程度の出来だったらしい。
- 広まり方
- 1978年刊行の『白州の民俗―山梨県北巨摩郡白州町旧菅原・鳳来村―』(東洋大学民俗研究会)と、1996年刊行の『柳沢の民俗―山梨県北巨摩郡武川村柳沢―』(東京女子大学史学科民俗調査団)の双方に狸の話が記録されている。
- 地域
- 山梨県北杜市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ