たぬき
狸
国内
未確認生物
- どんな話か
- 枚方市には人に憑いて悪戯する狸や、電車に化けて運転手を驚かせる狸、家の守り神となった源太郎狸など多くの話が伝わる。
- 細部
- 枚方市には狸にまつわる話が数多く伝えられている。ある家では、倉に居候しているが食べ物がなくひもじいと訴える狸が夢の中に現れ、家族が祠を作って飯を供えるようになると、その狸は別の人の夢にも現れて自分の境遇を語ったという。また、真夜中に琴が勝手に鳴り出し、父の寝返りの音で一度止んでもまた鳴り、朝には弦が切れていたという出来事も、狸の悪戯とみなされている。急に大食いになって表を逆立ちして歩き回った男は、友人に背中を叩かれて我に返り、狸に憑かれていたのだろうと噂された。京阪電車が通る線路では、対向してくる電車の幻影に運転手が驚いてブレーキをかける出来事が繰り返し起こり、ある晩ついに停車せず突っ込んでみると幻は消え、翌朝、線路沿いや御殿山の下で大きな狸の死骸が見つかったという話が複数伝わっている。畑仕事の途中で気分が悪くなり酒や油揚げを要求した男が、枚方駅近くまで来て正気に戻ったのも、憑いていた狸が出ていったためとされた。祖父が淀川で船問屋を営んでいたころには、家族がよくうなされることがあったが、船頭の夢に枚方のある家で祀られる源太郎狸が現れ、庭の隅に祀るとうなされなくなったといい、この源太郎狸は洪水の折に浮木に乗って流れ着き、土蔵を住処としていたのだと伝えられている。
- 広まり方
- 1939年の『郷土研究上方』所収、音代湘園「枚方の狐狸譚」、および1962年の『風俗』所収、同「狐狸の民俗」に記録がある。
- 地域
- 大阪府枚方市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ