たぬき
狸
国内
未確認生物
- どんな話か
- 燈明松に棲む狸が豪胆な寛済さんを化かしたほか、白鳥神社の松林や芝居小屋にも狸にまつわる話が伝わる。
- 細部
- 肝が据わった人物として知られた神崎寛済さんが、ある日高松からの帰りが遅くなり夜道を急いでいた。すると燈明松にひそむ狸がここぞとばかりに化かしにかかり、寛済さんはどうにか燈明松のあたりまでは帰り着いたものの、根元でふらふらと目を回してしまったという。白鳥神社の松林はおよそ五万坪もの広さがあり、不慣れな者が入り込むとたちまち方角を失ってしまうことから、狸にまつわる話には事欠かない。夜が明けているにもかかわらず、提灯をぶら下げたまま林の中を歩き回っている姿を見たという話もよく語られていた。また、芝居小屋に興行がかかると、芝居好きで知られるこの松林の狸が必ず見物にやって来るといい、芝居がはねたあとに木戸の通り札を数えると、その中に決まって木の葉が一枚まぎれこんでいたという。
- 広まり方
- 『香川の民俗』1996年掲載、西原シマ子「狸のはなし」にまとめられている。
- 地域
- 香川県東かがわ市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ