ふじよしだのやねからたましいよび
富士吉田の屋根から魂呼び
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 危篤の人の名を屋根の上から叫ぶと魂が戻ってくるとされ、富士吉田ではヨバリモドシと呼ばれていた。
- 細部
- 富士吉田市には、人が今にも息を引き取りそうになったときに行う独特の作法が伝わっている。危篤の状態に陥った本人の身内が屋根に登り、屋根板の一部を引き裂いて穴を開け、そこから地上に向かって本人の名前を大声で呼びかけるというものである。こうすることで抜けかけていた魂が体に呼び戻され、実際に容体が持ち直した人がいたと語られている。富士吉田市ではこの作法を特にヨバリモドシと呼びならわしており、屋根を裂くという普段はしない行為をあえて行うことで、尋常でない事態に対処しようとする切実な思いが込められている。
- 広まり方
- 2003年刊行の『山梨県史』第二編第四章第五節「死と葬式」(浅野久枝)に記録されている。
- 地域
- 山梨県富士吉田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ