たくらうび
多久良不火
国内
未確認生物
- どんな話か
- 曙どきに波が赤く染まって火のように見える現象を、土地では多久良不火と呼び習わしている。
- 細部
- 三原の海辺に伝わる怪火の話である。夜が明けようとする曙どきになると、波の色が赤みを帯び、あたかも炎のようなものが立ち現れることがあるといい、土地の者たちはこの現象をたくらうびと呼びならわしてきた。これとは別に、雨の降る夜にも波の上に火が燃えるように見える現象があり、これも同じくたくらうびの名で呼ばれるが、両者は起こる状況も性質も異なる、別々の現象として区別されている。一つの呼び名のもとに、海に現れる二種類の怪光現象が伝えられている点が興味深い。
- 広まり方
- 1981年刊行の『芸藩通志』(原典は1907年刊、頼杏坪編)巻99に記録がある。
- 地域
- 広島県三原市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ