たけぶんかに
武文蟹
国内
未確認生物
- どんな話か
- 尊良親王に仕えた秦武文が、御息所を奪われた末に大物浦で自ら命を絶ち、その怨念が蟹に変じたと伝わる。
- 細部
- 大物浦の漁師たちが武文蟹と呼び習わす蟹がいる。その由来として語られるのは、尊良親王に仕えていた秦武文という随身の話である。武文はある人物の策謀によって、仕えていた御息所を奪い取られてしまう。無念を晴らせぬまま追いすがった武文は、ついに大物浦でみずから命を絶った。すると、その死を遂げた怨みの霊が荒れ狂う風と波を起こし、主君を救ったのだという。荒ぶる霊はやがて鎮まることなく、蟹の姿となって浦に棲みつくようになったと伝えられている。
- 広まり方
- 『日本随筆大成第二期』1975年収録、滝沢馬琴『燕石雑志』に記録がある。
- 地域
- 兵庫県尼崎市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ