たかこうねんぶつ
多賀江念仏
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 伊予から攻め入った多賀江兵衛は神罰で溺死し、その霊を弔う念仏が渡海の障りを鎮めるとされた。
- 細部
- 伊予国北条の地頭であった多賀江兵衛という人物が、安芸国へ武力で攻め込んだことがあった。ところがこの行いに神の怒りが下り、彼は海でおぼれて命を落としてしまう。以来、彼の無念の思いが祟りとなって、海を渡る船に何かと差し障りを起こすようになったという。そこで毎年7月16日の魂まつりの折にこの人物の霊を手厚く弔うようになったところ、それまであった航海の障りはすっかりおさまったと伝えられている。武力による侵攻を戒めるとともに、荒ぶる霊も供養によって鎮められるという考え方を示す話である。
- 広まり方
- 1981年の『伝承文学研究』に掲載された小川美由紀「宮島の伝説考―七不思議を中心に―」に記録がある。
- 地域
- 広島県廿日市市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ